- ヨーグルトについて
ヨーグルト(トルコ語: yo?urt)は、乳に乳酸菌や酵母を混ぜて発酵させて作る発酵食品。使われる乳には牛乳のほか、水牛の乳、羊の乳、山羊の乳などがある。乳等省令では「発酵乳」のことである。
気温の高い地方では、生乳のままだと腐りやすいが、乳酸菌で乳を発酵させると保存性がよくなる。イランなどでは乳を醗酵させた後で乳脂肪分を分離し、バターを得ることも行われていた。
いわゆるヨーグルトに相当する食品は世界各国に存在し、それぞれの国で色々な名で呼ばれている。欧米や日本でこの乳製品を指すのに用いられる「ヨーグルト」という言葉は、トルコ語でヨーグルトを意味する「ヨウルト(yo?urt)」に由来する。ヨウルトは「攪拌すること」を意味する動詞yo?urmakの派生語で、トルコにおけるヨーグルトの製法を反映している。この名称が広まったのは、ロシアの医学者イリヤ・メチニコフがブルガリア(当時はロシアの支配下だが、直前までオスマン帝国領)訪問の際に、現地の伝統食のヨーグルトを長寿の秘訣として、世界中に広めたからである。
ヨーグルトの効果
乳酸菌は通常腸内細菌として棲息しているが、ヨーグルトの乳酸菌は、腸内定着することはできない。ただし、その代謝物などが腸内のウェルシュ菌などを減少させ、在来乳酸菌を増殖させるという整腸作用をもつ。また、ウェルシュ菌減少によりその抗体を減少させ、アレルギーの発症を抑えるという効果が期待されている。
日本では、科学的根拠がある特定保健用食品(トクホ)には食品の機能の表示が認可されている。認可された食品はヨーグルトとして乳酸菌を含んでおり、食品の摂取によって便秘や下痢の改善、善玉菌に分類される菌が増殖し有機酸が増え、悪玉菌が減少しアンモニアが減ったため腸内環境が改善されたことを示す研究結果が多い。
ヨーグルトなどの乳酸菌食品は、摂取することで花粉症に効果があると言われ、免疫力を高める働きがあるとも言われるが、脂肪が含まれるものは共通して、過度に摂取するとアレルギーを悪化させたりすることもある。 また、肉の繊維を分解する効果があり、一晩程漬け込む事によって肉が非常に柔らかくなる。
日本におけるヨーグルトの普及
日本では歴史的には「酪」(らく)と呼ばれ、仏教伝来とともに寺院の中などで伝えられていたが、寺院の外の庶民には広まらなかった。 19世紀末、ロシアの医学者イリヤ・メチニコフがブルガリアを旅行した際、特定の地域に高齢者が多いことに注目。伝統食であるヨーグルトが長寿の秘訣と紹介したことから、欧州を中心に世界中に広まった。なお、日本の明治乳業は、メチニコフの誕生日5月15日を「ヨーグルトの日」として宣伝している。
ヨーグルトは、発売開始当初は牛乳パックと同じ容器に入れられて販売されていたが、消費者の目には「腐ったミルク」「固まったミルク」と見られてしまい、販売業者にクレームが出た事から、牛乳との誤解を避けるため、前述の「ハネーヨーグルト」を経て1975年以降は、徐々に現在の形状のプラスチック容器に入れて販売されるようになっていった。
日本国内でも1915年、広島市のチチヤス乳業が日本初のヨーグルトを発売。しかし、一般に普及したのは戦後であり、1950年に明治乳業から発売された「ハネーヨーグルト」(瓶入り)の発売によるものである。
現在、大型(500グラム前後)のプラスチック容器に入ったプレーンヨーグルトと、100グラム前後の個食用プラスチック容器に入った味付けをしたヨーグルトの2種類が流通している。一部には、往年の「ハネーヨーグルト」のようなガラス瓶(大雑把には牛乳瓶を太くして口を広げ、高さを縮めた形。NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」オープニングタイトルに映る絵の具が入れられた瓶)のものもごく少数ながら販売されている。
